ターコイズの鉱山
ターコイズは様々な鉱山から採られます。 このページではターコイズ鉱山についての情報をデータベース化し紹介していきます。ターコイズの参考知識として覚えておいて頂ければと思います。
Lone Mountain(ローンマウンテン)Mine :Nevada
1920年に採掘が始まり、1960年頃まで採掘されました。1960年以降も鉱山主が何人か代わり、現在でも少しづつ採掘されています。ハイグレードのものは硬度が高く細かいスパイダーウェブが入ります。石の色は薄いエメラルドグリーンから濃い青色まで採れ、ナチュラルの状態でも変色しにくいターコイズです。
Bisbee(ビズビー)Mine :Arizona
初めて商業ベースのマーケティングが成功したことで有名な鉱山ですが、キングマン鉱山同様に、銅の副産物からターコイズ採掘が始まりました。非常に良質なターコイズが稀に出土します。石の色は、濃い青から薄い緑色まで採れ、赤茶のウェブが入ります。赤い粒子が入る為、稀に紫色に見える石(Smoky Bisbee = スモーキービズビー)も出土します。
Red Mountain(レッドマウンテン) Mine :Nevada
1965年に一度閉山され、それからまた採掘を再開しました。美しい青色に赤茶のウェブが入ることからこの名前が付きました。この鉱山のハイグレードと呼ばれるターコイズには、細かいスパイダーウェブがはいっていますが厚みの薄いターコイズがほとんどです。
Candelaria(キャンデラリア)Mine :Nevada
この鉱山では、Nugget(ナゲット)とVein(ベイン)の2種類が存在し、ベイン(脈状)の場合は、透明感の強い青色(空色)のターコイズが出土されますが、ウェブは入りません。ナゲット(塊状)で採れた場合、綺麗な濃い青色に綺麗な黒・茶・赤茶のウェブが入り、強度も非常に高いです。
Indian Mountain(インディアンマウンテン)Mine :Nevada
1970年頃から採掘が始まりました。別名でNevada Blue(ネバダブルー)やTimeberline(ティンバーライン)とも呼ばれます。青色から薄めの緑色まで出土し、茶・黄茶・黒のウェブが入ります。ハイグレードになると綺麗な青色に太目の黒いウェブが入ります。
Kingman(キングマン)Mine :Alizona
銅の副産物としてターコイズの採掘が始められ、現在でも採掘が行われています。ほとんどのターコイズが加工しなければいけない程、良質なターコイズが出土しない。Fe分を含んで銀がかったウェブが入ることがあります。マトリックスは白(銀っぽい)・茶系・黒・黄鉄鉱・石英。ナチュラルのみ比較的に早い変色効果が得られるものも魅力。
Morenci(モレンシー)Mine :Alizona
アメリカでは、マーレンチやモレンチと発音される。これもBisbee同様に商業ベースで採掘が始まった鉱山です。綺麗な空色が魅力だったが、掘り尽くされた現在では採掘していまん。黄鉄鉱が混ざることがありますが、ごく稀に黒色のスパーダーウェブが入ったものが出土しました。基本的には茶色のウェブが入ります。
Fox(フォックス)Mine :Nevada
1915年頃から本格的に採掘が始まった鉱山です。Nevada最大の鉱山で、大半は綺麗な緑色をしています。マトリックスの色は黄茶から黒まで入り、昔はビーズなどによく細工されました。低いグレードのものはコルテス鉱山という名前で取り引きされていたという説もあります。
Pilot(パイロット)Mine :Nevada
比較的新しい鉱山で現在でも採掘されています。ベイン(脈状)で採れるターコイズですが、非常に硬いターコイズも出土します。全体的な質が高く、濃い青色から緑色まで採れ、マトリックスも茶・黄茶・黒など様々なものがあります。
Sleeping Beauty(スリーピングビューティー)Mine :Arizona
ニードルポイントやインレイによく使われる石で、現在でも安定した供給がされている鉱山です。石のほとんどが水色で、マトリックスがほとんど入らないことで有名です。稀に出土する濃い水色のターコイズは、非常に美しく透明感があります。
Tyron(タイロン)Mine :New Mexico
1893年より”Azure Mine”という名前で採掘されています。石英がインクルージョンすることがあります。石の色は濃い青色からエメラルドグリーンまで採れ、マトリックスは黒・茶・白・石英・黄鉄鉱。強度も高いターコイズが多く、ニューメキシコで最も良い鉱山といわれています。
Cerrillos(セリリョス)Mine :New Mexico
1700年頃からインディアンの手で採掘が行われていました。アメリカのTiffany社(ティファニー)が所有していた時期もあります。石の色は濃い青色から緑。マトリックスは黒・茶・黄茶で脈状にて採れますが、他の鉱山と違い火山のふもとでターコイズが生成されます。ミネラル成分の影響で幅広い色合いを示します。
Godber(ガドバー)Mine :Nevada
Dry Creek(ドライクリーク)Mineとも呼ばれ、1930年頃より採掘が始まりました。石の色は濃い青色から薄い青色まで採れ、マトリックスは茶・黒・石英。アルミ成分が強い為、透明感のある青いターコイズが出ることもあります。
Blue Gem(ブルージェム)Mine :Nevada
1930年頃から採掘が始まり現在では閉山されている鉱山です。濃い青から深緑まで採れ、鮮やかな色で強度も高い良質なターコイズが出土しました。
Orvil Jack(オービルジャック)Mine :Nevada
Blue Ridge(ブルーリッジ)鉱山という比較的新しい鉱山の中にあり、(中国のヒューベイとムアンシャンン鉱山の間にあるブルーリッジ鉱山とは違う)美しい緑系のターコイズが採れます。有名なジュエリーアーティストRaymond C.Yazzieもこのターコイズを使って作品を作ることでも有名です。
King's Manassa(キングマナッサ)Mine :Colorado
現在でも採掘が行われている鉱山です。石の色は青色から緑色まで採れ、マトリックスはウェブ状ではない模様が多く、黄茶などの茶系が入ります。
Blue Diamond(ブルーダイヤモンド)Mine :Nevada
ターコイズの色は濃い青から水色、稀に緑系も採れ、そこにインクが滲んだ様にマトリックスが入る個性的な鉱山です。マトリックスは茶・黒。
Burnham(バーナム)Mine :Nevada
1930年から採掘が始まり、今でもDry Creekと共に採掘が少ないながらも行われます。石の色は、濃い青から薄い水色。マトリックスは茶・黒・石英。アルミ成分が多く、透明感の強い青色が採れることもあります。
Easter Blue(イースターブルー)Mine :Nevada
1910年頃より採掘が開始された比較的小さな鉱山です。アメリカの復活祭に使われるイスターエッグの色に近いターコイズが採れる事からこの名前が付きました。石の色は青緑から緑。マトリックスは茶系で色むらがあるターコイズも出土しています。
Damale(ダマリ)Mine :Nevada
日本では”ダメイル”などとも呼ばれる、キャリコレイク近くの鉱山です。亜鉛が含まれる為、色が黄緑色の場合が多く、強度も高めになっています。マトリックスは濃い茶系・黒。鉱山が小さめなので生産量が少ない。
Blue Bird(ブルーバード)Mine :Nevada
現在も採掘が行われている鉱山で、黄緑から透明感のある青色まで採れます。マトリックスはあまり入らず、スリーピングビューティーに近いターコイズが出土しています。